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やっと「気」が入ってきた

読売新聞に掲載されていた文章。
なるほど、そうなのか、意味深なことばだ。
やっと「気」が入ってきた
先が読めない世の中。成城学園から新宿方面を覗く。
翻訳語事情
Atmosphere◆雰囲気
三つの「気」 それぞれの道
齋藤希史(さいとうまさし)

「雰囲気」がもともと純粋な学術用語だと聞いて意外に思う人は多いのではないか。文政年間にオランダ語のLuchtから生まれたこの語は、やがて英語のatmosphereの訳語として定着した。もとは地球をとりかこむ「雰囲」(大気圏)を充たす「気」という意味だ。
 atmosphereのもう一つの意味であるムードや趣を雰囲気の語で表すようになるのは明治も末になってからのこと、しかしやがてそれが主流となる。一方、同じatmosphereの訳語である「大気」は、今にいたるまで学術用語である。職場の雰囲気とは言うけれども、職場の大気とは言わない。いわば理系的用法は大気、文系的用法は雰囲気という役割分担が、どうやらできたらしい。
 興味深いのは「空気」。これもLuchtの訳語として、ただし雰囲気よりは先行して蘭学文献に現れている。また、明治のはじめには、現在の雰囲気と同様の意味でも使われている。もちろん学術用語としても用いられているから、こちらは両方の意味を保ち続けたことになる。こうして並べてみると、雰囲気と大気と空気と、どれもが江戸の蘭学で生まれた翻訳語でありながら、それぞれたどった道は、おもしろいほどきれいに分かれている。
 さて、近年さかんに言われる「空気を読む」、これが大気でないのは当然としても、なぜ雰囲気ではないのか、その鍵はもしかしたらこうした用法の違いにあるのかもしれない。この場合の空気は、いわくいいがたいムードや気配を示しているけれども、その背後には、人の生存に不可欠なものとしての空気という意味が見え隠れしているのではないか。例えば職場の雰囲気と職場の空気。比べてみると後者には、一歩間違えると呼吸困難を起こしそうな圧迫感がありはしないだろうか。
やっと「気」が入ってきた だとすると、空気を読むとはなかなかうまい言い回しだ。雰囲気よりも空気の方が客観的であるように見えるしそれが読めないと、能力の欠如を宣言されているような気分にもなる。
 とはいえ、空気すらいちいち読まなければならないようでは、文字通り息苦しい。そんなときには、空に向かって大きく深呼吸してみよう。Luchtには、青空の意味もあるのだ。
(中国文学者・東京大学准教授)

マツンの夢ごと
やっと「気」が入ってきた歯を抜いたら痛いのではなく何かおかしい。どこか不安なのだ。うつらうつらしていると今度はLEO君がいつもの位置で寝てくれない。ど真ん中で寝ているのだ。ちょっと動こうものなら機嫌が悪い。うつらしているとき夢らしきものを見た。いつものようにへたなスケッチを。黄色と緑が強く浮かんできた。



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    2012年01月21日 Posted by松本輝一 at 00:28 │Comments(1)人に伝える大切なことば

    この記事へのコメント
    マツンさん、「気」が入るっていいですね。

    年明け以降、まさに気が入りません。
    少しずつ不調の状態になれているだけで、一向にスカッとしないです。
    今なら、空気も読めないぞ^^

    ・・・体調はいかがですか?
    抜歯したのに、テニスに行くとは・・・・・。
    2~3日はおとなしくしましょうね(笑)
    Posted by マダムポアン at 2012年01月21日 18:42
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